他の家計簿アプリからデータを移行する手順

いま使っている家計簿アプリで書き出したCSV(またはJSON)があれば、これまでの科目と仕訳をまとめて kurofukubo に移せます。マネーフォワード ME・Zaim・Android の「複式家計簿」は読み取り方が決まっているので、ほぼファイルを選ぶだけです。それ以外のアプリや自作の表も、どの列が日付・金額・科目なのかを選べば取り込めます。この記事では、書き出し方から取り込みが終わるまでを、実際の画面で順に説明します。

できること・できないこと

全体の流れ

移行は、設定の「他のアプリから移行」から始めます(仕訳入力の「CSV取込」にある「他アプリからのデータの移行はこちら」からも開けます)。画面は次の順に進みます。

  1. 1ファイルを選ぶ元のアプリで書き出したCSVかJSON
  2. 2マッピングどの列が何か、元の科目をどの科目に入れるか
  3. 3仕訳明細取り込む仕訳を1行ずつ確認して、直す
  4. 4取込科目を作り、仕訳を記帳する

マネーフォワード ME・Zaim・複式家計簿のファイルなら、2のマッピングは最初から入っているので、中身を確かめて進むだけです。それ以外のファイルは、2で列を選びます。

アプリ別の書き出し方

まず、いまのアプリからデータを書き出します。書き出したファイルは、Excel などで開いて保存し直さず、そのまま使うのが確実です。

Android の「複式家計簿」

アプリのデータのエクスポート(書き出し)で、仕訳のファイルと科目のファイル(kamoku.csv)を書き出します。仕訳は「仕訳1」(借方と貸方が別の行)と「仕訳3」(1行に借方と貸方)のどちらの形でも取り込めます。科目のファイルは無くても取り込めますが、一緒に選ぶと補助科目の名前と「非表示」を引き継げます。

マネーフォワード ME

CSVのダウンロードはプレミアム会員だけの機能です。Web版では家計簿の「収入・支出詳細」から1か月ずつCSVでダウンロードできます(アプリでは「入出金」画面のダウンロードから1年分)。1か月ずつのファイルは、1つずつ取り込んでください。

Zaim

CSVのダウンロードはプレミアムの機能です(初回は無料で試せます)。パソコンで Web 版にログインし、右上の「設定」→「ファイル入出力」→「Zaim の記録データをダウンロード」から、範囲を選んでダウンロードします。

その他のアプリ・自作の表

CSVかJSONで書き出せれば取り込めます。日付・金額・科目(費目やカテゴリ)が列になっていれば十分です。Excel で作った表なら、「CSV UTF-8(コンマ区切り)」で保存してください。

ファイルを選ぶ

「クリックまたはドラッグ&ドロップ」の枠に、書き出したファイルを入れます。選ぶと、そのままマッピングの画面に進みます。

他のアプリから移行の最初の画面。CSVかJSONを選ぶ枠がある
最初の画面。ファイルを選ぶとマッピングに進みます(アプリ実画面)

列のマッピング

マッピングの画面の上半分です。左に元のファイルの列(かっこの中は最初の行の値)、右に kurofukubo の項目が並びます。列ごとに、何として読むかを右で選びます。使わない列は「使わない」のままで構いません。

複式家計簿の仕訳を選んだときの列のマッピング。仕訳日が日付、貸借が貸借の列として自動で入っている
複式家計簿のファイルは、マッピングが最初から入っています(アプリ実画面)

元データの形を選ぶ

最初に、ファイルがどの形かを選びます。形によって、右で選べる項目が変わります。

元データの形こんなファイル
単式(家計簿アプリに多い)1行が1つの取引。日付・金額・費目(カテゴリ)・口座が並んでいる。マネーフォワード ME・Zaim・自作の表の多く
1行=1明細1つの取引が、借方の行と貸方の行に分かれている。「貸借」の列がある。複式家計簿の「仕訳1」など
1行に借方と貸方1行に借方の科目と貸方の科目が並んでいる。会計ソフトの仕訳日記帳、複式家計簿の「仕訳3」など

収入か支出か、借方か貸方かの決まり方

どの項目に列を選んだかで自動で決まり、表の下に文で表示されます。

同じ項目に2つ以上の列を選ぶと、値の入っている最初の列を使います(Zaim の「支出」「収入」「振替」の3列をすべて「金額」にする、など)。

取り込まない行

条件に当てはまる行は、取り込まずに読み飛ばします。複式家計簿では「削除の印が付いた行」と「日本円以外の行」、マネーフォワード ME では「計算対象外の行」が、最初から条件に入っています。金額が0の行も読み飛ばします。読み飛ばした行の数と行番号は、下の「科目のマッピング」に出ます。

見本で確かめる

列の下の「見本」に、先頭の5件を仕訳にした結果が出ます。列を変えるとその場で変わるので、日付・借方・貸方・金額が思ったとおりになっているかを見ながら選べます。

列の選び方の例

例1:自作の家計簿(Excel の表)。列が「日付・費目・収入・支出・メモ」で、口座の列が無い表です。

元のファイルの列くろふくぼの項目
日付日付
費目カテゴリ
収入入金額
支出出金額
メモ摘要(メモ)

元データの形は「単式」のまま。口座の列が無いので、「口座の列が無いときは、すべてこの口座にする」に「現金」のように入れます。

自作の表の列のマッピング。収入を入金額、支出を出金額に選び、口座に現金と入れた画面と、下の見本
列を選ぶと、下の見本がその場で仕訳になります(アプリ実画面)

例2:弥生会計の仕訳日記帳(見出しなし)。「1行目は見出し(列名)」のチェックを外し、元データの形を「1行に借方と貸方」にします。

元のファイルの列くろふくぼの項目
列2(伝票No)仕訳No
列4(取引日付)日付
列5・列6(借方勘定科目・補助科目)借方科目・借方補助科目
列9(借方金額)借方金額
列11・列12(貸方勘定科目・補助科目)貸方科目・貸方補助科目
列15(貸方金額)貸方金額
列17(摘要)摘要(メモ)

科目のマッピング

マッピングの画面の下半分です。左に元のファイルの科目、右に kurofukubo のどの科目に入れるかが並びます。

科目のマッピング。元の科目ごとに、既存の科目か新しく作る科目か、名前と区分が並ぶ
名前が同じ科目は既存の科目に、それ以外は新しく作る科目になっています(アプリ実画面)

確かめたら、下の「次へ(仕訳明細)」を押します。

仕訳明細(取り込む前の確認と直し)

取り込む仕訳が、1行ずつ並びます。取り込めるものは緑で「取り込めます」、直す必要があるものは赤く表示されます。赤い仕訳は、直すまで取り込みません(ほかの仕訳は取り込めます)。

仕訳明細。借方1000・貸方900で合わない仕訳に、+で貸方100の行を足したところ
借方 1,000・貸方 900 の仕訳に「+」で行を足すと、足りない貸方に差額の 100 が入ります。あとは科目を選ぶだけです(アプリ実画面)

赤い仕訳の直し方

いちばん多いのは「借方と貸方の金額が合いません」です。1つの仕訳は、借方の合計と貸方の合計が同じになるまで、続きの行をまとめて作ります。合わないまま日付が変わったり、ファイルが終わったりすると、赤くなります。

日付・借方か貸方か・科目・金額は、どの行でも直せます。科目は「ファイルの科目(科目のマッピングのとおり)」と「くろふくぼの科目」から選べます。直す仕訳が多いときは、上の「直す仕訳へ」を押すと、赤い仕訳へ順に移ります。

並び順

「ファイルの順」「日付の順」「科目の順」から選べます。科目の順にすると、同じ科目の行が仕訳をまたいで続けて並ぶので、たとえば「普通預金」の行だけを通して見られます(「#番号」が同じ行が1つの仕訳です)。

取り込む

「取込実行」を押すと、新しく作る科目を作ってから、仕訳を記帳します。終わるまで画面を閉じないでください。

取り込みが終わった画面。仕訳4件を取り込み、新しく作った科目2件と表示
取り込みが終わった画面(アプリ実画面)

マッピングの画面に戻って列を変えると、仕訳明細で直した内容は作り直しになります。列を決めてから直すのがおすすめです。

うまくいかないとき

取り込んだあとにやること

  1. 残高を合わせる。設定の「残高を照合する」で、通帳や財布の実際の残高と帳簿の差を調整します。移行した期間より前の残高(開始残高)がファイルに無いと、口座の残高がマイナスになることがあります。
  2. 純資産と貸借対照表を見る。移した仕訳から、純資産・貸借対照表・損益計算書がすぐに出ます。見方は家計純資産とはで説明しています。
  3. これからの記帳にタグを付ける。タグを付けて記帳すると、同じ普通預金の中の「生活費」「旅行の積立」「税金の取り置き」などを分けて見られます。移した仕訳にはタグが付いていないので、移した時点の残高は「未配分」として表示されます。
移行は、アカウント登録(無料)のあと、設定の「他のアプリから移行」から使えます。ファイルは端末の中だけで読み取り、元のファイルを送ることはありません。

無料で登録して移行する →

よくある質問

移行のときに、家計のデータが運営者に送られますか?

送られません。ファイルの読み取りと変換は、お使いの端末(ブラウザ)の中だけで行います。元のファイルをサーバーへ送ることはありません。取り込んだ仕訳は、手で記帳したものと同じように保存されます。

同じファイルを2回取り込んでしまったら?

日付と、科目・借方か貸方か・金額の組み合わせがすべて同じ仕訳がすでにあれば「取込済みと同じ」として外します。二重には入りません。本当に同じ取引が2回あるときは、「取込済みと同じ仕訳も取り込む」にチェックを入れてください。

登録しないで(ゲストのまま)移行できますか?

できません。移行では科目をまとめて作るため、ゲストの上限(追加の科目5件まで)を超えてしまいます。無料のアカウント登録をしてから、設定の「他のアプリから移行」を使ってください。

マネーフォワード ME や Zaim を無料プランで使っていても移行できますか?

マネーフォワード ME も Zaim も、CSVの書き出しは有料プランの機能です(各社の公式ヘルプによる)。書き出したCSVがあれば、kurofukubo 側は無料で取り込めます。

いまの家計簿のデータを持ったまま、純資産と貸借対照表が見える家計簿へ。登録は1分・クレジットカード不要・連携なし。

無料で始める

出典(書き出し方):入出金履歴はダウンロードできますか(マネーフォワード ME サポートサイト) / CSVのダウンロード(Zaim ご利用ガイド)

関連記事:マネーフォワードの乗り換え先は? / 銀行・カードのCSVを取り込む手順 / はじめての使い方ガイド / 取り込んだデータは誰が見られる? / ガイド一覧へ