純資産推移グラフの作り方と見方 — 毎月の増減を1本の線で

家計で本当に見たいのは「今いくら持っているか」よりも、「増えているか・減っているか」です。それが一目で分かるのが純資産の推移グラフ。毎月末の純資産(資産−負債)を1本の線でつなぐだけで、家計が前に進んでいるかが見えます。この記事では、推移グラフの作り方(手動・自動)と、グラフの正しい読み方を解説します。

純資産推移グラフにカーソルを合わせ、金額と前月比が表示されている画面
推移グラフはホバーで各月の金額と前月比を確認できます(アプリ実画面)

なぜ「残高」より「推移」なのか

ある月の純資産が300万円。これだけでは、家計が良くなっているのか悪くなっているのか分かりません。先月が280万円なら順調、先月が330万円なら要注意です。1点の金額(残高)は状態を、線(推移)は方向を教えてくれます。家計の健康診断に必要なのは「方向」のほうです。

純資産推移グラフの作り方

方法1:手動(Excel/スプレッドシート)

  1. 毎月末に、資産(現金・預金・証券・NISA・iDeCoなど)を合計する。
  2. 負債(クレジットカードの未払い・ローンなど)を合計する。
  3. 純資産=資産合計 − 負債合計 を、その月の行に記録する。
  4. 「年月」と「純資産」の2列がたまったら、折れ線グラフにする。

シンプルですが弱点もあります。毎月すべての残高を手で集計するのは手間がかかり、続きにくいこと。証券口座やカードを横断して足し上げる作業が、月を追うごとに億劫になります。

方法2:自動(複式簿記の家計簿で記帳するだけ)

複式簿記で記帳する家計簿なら、日々の取引を入力するだけで資産・負債・純資産がつねに自動計算され、推移グラフも自動でできあがります。月末にまとめて集計し直す必要がありません。「給料が入った」「カードで買った」「証券を買った」を記録していくと、その裏で純資産が更新され続ける仕組みです。

kurofukubo は複式簿記ベースなので、記帳を続けるだけで純資産が自動で計算され、ダッシュボードに純資産の推移グラフが表示されます。銀行連携は不要・手入力とCSV取込に対応し、データは運営者にも見えないE2E暗号化に対応。手間をかけずに「増えているか」を毎月ひと目で確認できます。

推移グラフの見方(4つの視点)

見る点読み取れること
傾き(右肩上がりか)家計が前進しているかの最重要サイン。多少の上下より長期の向き
前月比その月の増減。ボーナス月・大きな買い物の影響が出る
増減の要因収入で増えたのか、投資の含み益か、負債が減ったのか。中身を分けて見る
目標線との差「1年で+◯万円」など目標を引いて、ペースが足りているか確認

とくに注意したいのは、投資の値動きと、自分の貯蓄努力を混同しないこと。相場が上がって純資産が増えた月もあれば、努力して支出を抑えた月もあります。線が下がった月も、相場要因なら過度に落ち込む必要はありません。

評価額・含み益の扱い(つまずきやすい点)

株や投資信託は日々値段が動きます。毎日更新する必要はなく、月末に一度、評価額を反映すれば十分です。厳密さより継続が大切なので、ざっくりでも「毎月同じタイミングで記録する」ことを優先しましょう。含み益・含み損も純資産の一部として、現実の数字として受け止めるのがポイントです。

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※ 投資の評価額は変動します。本記事は記録・可視化の方法を解説するもので、特定の運用成果を保証するものではありません。

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