「うちの家計、結局いくらプラスなの?」——その答えは、家族(世帯)のバランスシート(BS)でわかります。BSは、家族が持っている資産と、返すべき負債、その差である純資産を一枚にまとめた表です。この記事では、家族のBSの作り方を、洗い出しから純資産の算出、続けるコツまで順に解説します。

家計簿の多くは「今月いくら使ったか(収支)」を記録します。一方バランスシートは、ある時点で家族全体がいくら持っているかを表す“スナップショット”です。夫婦それぞれの口座・証券・年金、子どものジュニアNISAまで合算すれば、世帯の本当の財産状況が見えます。
家族の名義をまたいで、お金になるものを書き出します。
あとで返すお金(負債)を書き出します。クレジットカードの未払い分も忘れずに。
資産の合計から負債の合計を引いた額が、家族の純資産です。これが家計の“本当の体力”です。
| 資産(持っているもの) | 負債(返すもの) |
|---|---|
| 現金・普通預金・定期預金 | クレジットカード未払い |
| 証券・投資信託・NISA・iDeCo | 住宅ローン残債 |
| 保険の解約返戻金・車・不動産 | 自動車ローン・奨学金 |
BSは毎日つける必要はありません。月に一度、純資産の合計だけ確認するのがコツです。「先月より純資産が増えたか」を追うだけで、家計が前に進んでいるかが分かります。
言葉だけだと分かりにくいので、賃貸住まいの共働き夫婦(子ども1人)を例に、実際に一枚作ってみます。名義は分かれていても、世帯で合算するのがポイントです。
| 資産 | 金額 |
|---|---|
| 夫 普通預金 | 1,200,000円 |
| 妻 普通預金 | 800,000円 |
| 夫 証券・NISA(評価額) | 2,500,000円 |
| 妻 つみたてNISA(評価額) | 1,000,000円 |
| iDeCo(夫婦合計・評価額) | 1,500,000円 |
| 子 ジュニアNISA(評価額) | 400,000円 |
| 保険の解約返戻金 | 500,000円 |
| 資産合計 | 7,900,000円 |
| 負債 | 金額 |
|---|---|
| クレジットカード未払い | 250,000円 |
| 自動車ローン残債 | 900,000円 |
| 負債合計 | 1,150,000円 |
世帯の純資産=資産 7,900,000 − 負債 1,150,000 = 6,750,000円。夫の預金だけ見れば120万円ですが、世帯で合算すると675万円。「家族全体でいくらプラスか」は、合算して初めて見えます。
合算せず、各自が自分の分だけ記録しても構いません。世帯全体を把握したいときだけ、後から数字を持ち寄って合算する運用も可能です。まずは片方の分だけでも純資産は見えます。
持ち家なら、査定額や購入額の目安を資産に入れ、住宅ローン残債を負債に入れます。両方を入れることで、家という大きな資産と負債が純資産に正しく反映されます。
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